(1962.S37.3 社報)
行動には常に動機があり目的がある。動機が正義であり目的が善であって、その行動だけが悪だということは、人間にはありえない。
行動を生む動機とか目的は、その人間の思想が組み立てるものだ。思想が正しくなければ、正しい行動は生まれない。何をするかより、何を考えているかが重要なのである。行動という刃物が、利器となるか兇器となるかは、その行動を支える思想、あるいは理論が正しいか、正しくないかによって決まるのだと思う。
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